テント倉庫にはオプションが多数存在する

テント倉庫にはオプションが多数存在する

テント倉庫とは、軽量鉄骨を組み立ててその間にシート膜を張ったテントと同様の倉庫で、延べ面積が1000平方メートル未満、軒高5メートル以下の平屋建てであることが条件となっており、建築物とみなされます。
何と言ってもその手軽さがメリットで、工期が短く、費用も安く抑えられます。
総重量が軽く、他の工法で必要な杭工事を行う必要もなく、増設も簡単にできます。
手軽さからさまざまな用途にもちいられるため、テント倉庫には用途に応じて様々なオプショ@ンが用意されています。
例えば、ドア部一つとっても、搬入・搬出物に合わせて選ぶことができます。
代表的なドア部オプションは開口部を大きく開放できるシートカーテンです。
それと、アルミドアやシャッターと比べて軽量で動きがスムーズなシートドアで、シートカーテンに比べて間口は小さくなりますが防犯性に優れます。
そのほかには壁部分が用意されていてサッシ窓・採光窓・吸気口・ガラリ・雨樋などが設定されています。

テント倉庫の一種で積雪タイプとはなにかについて

テント倉庫というと一見して雪の重みに耐えられそうになく、降雪地域には向かないイメージではないでしょうか。
実は降雪地域向けに積雪テント倉庫というものがあり、想定される雪の量であれば耐えられるようになっています。
通常のタイプだと一度降り積もれば重みで屋根が崩れてしまいますが、積雪タイプなら多少降り積もっても問題なく使えます。
通常よりも重みに耐えられるようになっているので、その分コストは掛かりますが、日本海側で降る雪の量程度の降雪に対応できるように作られています。
違いは骨組みがより強度のあるもので、シートも通常とは異なる素材が採用されているのが特徴です。
具体的には骨組みが太く、シートは厚みが増していますから、テント倉庫を組み立てた時の安定感が優れます。
必然的に強風にも耐えられますし、地震が発生しても簡単には倒壊しないです。
テント倉庫は通常だと対応できる天候条件に限りがありますが、強度が増しているタイプであれば、雪だけでなく風や地震が発生しても安心なのではないでしょうか。

著者:北尾一枝

筆者プロフィール

和歌山県和歌山市生まれ。
テント倉庫で失敗しないために、テント倉庫の特徴や耐用年数について発信しています。